10月23日 第八大サトー学会は無事開催することができました。事前登録者が一人も欠席することなく全員参加となり驚かされています(総勢55名、他ネット視聴者21名)。当初予定していた春開催が夏に延期され、それすら延期となりました。この度はお集まりくださいましてありがとうございます。
実は会場運営会社様がコロナ禍により事業を中止され、会場運営はこの夏から異なる会社へと変更されています。何度もお世話になっておりましたのでショックな出来事でした。また事業を引き継がれた現運営会社様が前契約を尊重して下さって大変助かりました。
さて、発表者のお話を少し。昨年の11月頃から募集していた発表者は4人の応募を頂きました。延期を考えると開催までに1年近い時間が出来てしまいました。時間が出来たことは良いことに思われがちですが必ずしもそうとは行かなかったようです。
発表者の皆さんとは「練習会」を行っています。「練習会」とはなにかと申しますと普段から人前で話をしなれていない方が50人前後の参加者を前にして自分の考えを話せるだろうか? 練習しておかないとね!ということで事前に発表の練習をしています。
手持ち発表時間枠内(30分)に収まるのか、パワポのスライドは会場で見やすいか? などもチェックしています。気をつけないとパワポスライドが100ページを越えたりする方も出てきます。30分しかありませんので100ページを越えたりすると1分間に3ページ表示するわけです。それでは参加者の方が話についてこられません。
プロジェクターからスクリーンに投影される文字も会場中盤から後ろの方には見えません等など印刷物とは異なる作りにする必要があるので苦戦する方も。未経験の方にはかなり高いハードルとなります。それらをサポートして来場者に見やすい・伝わりやすい発表に仕立てて頂く必要があります。こうしたことを数ヶ月行って当日を迎えた次第です。上手くいった方もいれば行かなかった方も。
練習会はZOOMで行いますが、会場では50名を越える参加者を直接眼前にして行われます。平静を保って自分の考えを話せるか、無理な構造になっていないか。ここは発表者の皆さんじっくりと考えて頂いて次回に活かして頂きたいところです。
協賛を頂いているロケットモデルズ様、国際通信社様とも連絡を取り合ってきました。延期に伴いこちらも普段より気を使うこととなりました。コロナ禍の影響はここでも発生していました。この度も商品のご提供を頂きましたこと誠にありがとうございました。これら提供頂いた商品は会場来場者向けに抽選を実施。その場で手渡しを行っております。次回以降はこうした支援を頂いている企業様とZOOMで結んで商品説明等も取り入れて行きたいと考えています。
そして外部ゲスト講演の引受けて下さった古峰文三さん、福田誠さんありがとうございました。お二人とも現役で各種ミリタリ雑誌やウォーゲーム制作に従事されているプロとしてレッドサンにまつわるお話をして頂きました。福田さんは全ての始まりである、ウォーゲーム版レッドサンブラッククロス制作でのあれこれ。ここに高梨先生が加わって秘蔵エピソードが展開しました。古峰先生は毎回しっかり作品を読み込んでネタを作り込んでくるので油断が出来ません。今回は物語ではどうして空軍独立が出来たのかについての考察を大笑いしつつ楽しませて頂きました。
模型展示も久々に実施されました。こちらは運営スタッフに模型制作趣味の方がおりましたのでお任せしています。展示参加の方、遠くから模型を運ぶのは気を使うことでしょう。ご苦労様でした。 展示品は陸海空とバリエーション豊かな物となりました。また、展示物紹介の為にパワポを制作しプロジェクタを使用した紹介を実施しました。もう少しキットの説明や解説があった方がよかった様な声がありますが、コロナ禍での開催ですので発声者をすくなくしたいという意図がありました。
運営側としては1年間近い間が空いてしまい、モチベーション維持が課題となりました。いつ開催出来るのかは非常に悩まされた点です。運営会社様が変更されたことで更に悩みの種となりました。延期されたことで当初講演を予定していた田野先生のスケジュールが合わなくなり急遽福田さんに依頼という事態にもなりました。
発表者の皆さんとの連絡でもスケジュール調整などに於いてストレス源となっていました。
コロナ感染を警戒し、名札等これまで用意していたものは取りやめ接触機会の減少をめざしました。初の試みとなった同人サークル受け入れも延期に伴って3つから1つへ減少しました。厳しいとは思いますが、見本等はやめて頂きました。これらはどのイベントでも取られている措置と思いますが、私達も感染対策として採用しました。
私達はたったの3人しか動ける人員がいません。イベント時にボランティアで入場時の整理をお手伝い頂いている方がいる他は手一杯となっています。とてもコミケの様な体制にはありません。やりたいことと実働人数にギャップが発生しています。ここは大きな問題となっていますので手の動かせるスタッフの増員を検討しています。
環境が変化したり、準備したにも関わらず上手く行かないことが発生したりしましたが参加者アンケートを見る限りでは開催して良かったと手応えを感じています。
ご参加ありがとうございました。大サトー学会は皆さんの参加により支えられています。来年もよろしくおねがいします。